ドバイで世界最大の集中太陽光発電所（CSP）が稼働開始

アラブ首長国連邦（UAE）副大統領兼首相、ドバイ統治者であるシェイク・モハメッド・ビン・ラシード・アル・マクトゥーム氏は、ドバイのモハメッド・ビン・ラシード・アル・マクトゥーム・ソーラーパークの第4フェーズとなる世界最大の集中太陽光発電所（CSP）の稼働開始を発表しました。

同氏は、「UAEは世界で最も持続可能な国の1つとなるという明確なビジョンを持っています。持続可能性に向けた私たちの取り組みは包括的で、多様な再生可能資源を活用した先進的なクリーンエネルギープロジェクトから、経済や社会のさまざまな領域に統合された革新的なソリューションにおよびます。モハメッド・ビン・ラシード・アル・マクトゥーム・ソーラーパークは、持続可能性のための世界クラスのインフラと、環境に優しい未来を構築するための強固な基盤を構築するドバイとUAEの取り組みの中心となっています」と述べています。

950メガワット（MW）の第4フェーズは44平方キロメートルの面積をカバーする。これは3つのハイブリッド技術を使用しています。放物線状トラフ型複合施設からの600MW、CSPタワーからの100MW、および太陽光発電パネルからの250MWです。このプロジェクトには、独立系発電事業者（IPP）モデルが適用され、投資額は157億8000万ディルハム、そして高さ263.126メートルの世界で最も高いソーラータワーと最大で容量5907メガワット時（MWh）の熱エネルギー貯蔵能力を誇ります（ギネス世界記録）。また、太陽の動きを追跡する7万台のヘリオスタットが装備されます。

ドバイ電気水道局（DEWA）のMD兼最高経営責任者（CEO）であるサイード・モハメド・アル・タイアーは、このプロジェクトが約32万戸の住宅にクリーンで持続可能なエネルギーを提供すると説明しました。これにより炭素排出量は年間約160万トン削減され、クリーンな再生可能エネルギーと気候変動対策における主要な世界拠点としてのドバイの地位がさらに強化されることになります。同氏は、最高の国際基準に基づき、最先端の技術を使用してこの先駆的なプロジェクトを実現させたDEWAのパートナーによる努力を称賛しています。DEWAとサウジアラビアのACWAパワーが主導するコンソーシアムは、モハメッド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム・ソーラー・パークの第4フェーズを設計、建設、運営するプロジェクト管理会社としてヌール・エナジー1を設立しました。同社の株式はDEWAが51％、ACWAパワーが25％、中国シルクロード基金が24％をそれぞれ保有します。

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