Technology Innovation Institute
Sneha Sivanand
(BUSINESS WIRE) -- (ビジネスワイヤ)-- アブダビの先端技術研究評議会(ATRC)の応用研究の支柱である技術イノベーション研究所(TII)は本日、その指向性エネルギー研究センター(DERC)が、安全・セキュリティー分野の戦略的企業のための地域拠点として、世界レベルのビジネスインフラを提供する最先端の施設を、タワズン工業団地(TIP)に開設したと発表しました。
本施設は、7つの特別作業場と5つの専門研究室によって構成されています。それぞれが機械・電子機器作業場、試作品試験場、コイル巻き、電機子充填、誘電体試験、音響プロトタイピング研究室まで、特定の研究領域に対応しています。研究室は、パルスパワー研究室、半無響室、電磁波盗聴チャンバー、音響研究室、レーザー開発研究室です。
本施設には、2つの電磁波盗聴モバイル研究室と1つのモバイルレーザー研究室を含む3つのモバイル研究室があり、主要研究室と共に使用したり、屋外試験のために現場に配備したりできます。DERCが重点を置いている用途として、高出力電磁気(HPEM)と電磁適合性(EMC)の試験があります。またDERCは、HPEMとパルスパワーの領域の革新的研究に取り組んでいるほか、地域の複数の産業向けに事前認定試験を行っています。
GCC諸国で初となるDERCの本施設は、高出力ソリッドステートデバイスの製造および特性評価を行うために、業界有数の高周波試験を実施します。また施設では、環境音や振動から高度な隔離が求められる高感度音響試験を行い、独特の音響トランスミッターや音響センサーの開発と特性評価を支援します。
研究室の制御された環境で、複雑な電子機器システムでサイドチャネルリークの原因となり得る不随意の音源を特定できます。DERCがカスタム開発した光学振動解析ツールは、幅広い周波数帯における機械システムの挙動を検査することができます。
さらに同センターは、画期的な信号エレクトロニクス&音響(SEA)試作機能も導入し、小型・高密度のRFデバイスや音響デバイスなどの高度なソリューションの開発を現地で促進しています。本施設では、半田付け、複雑な機械組み立て、試験を行えるほか、3D印刷による高度な試作も推進します。
DERCのモバイルレーザー研究室は、屋外でレーザー実験が可能なものとしては当地域初のものとなり、高出力レーザーの伝搬について探究し、乾燥した湾岸環境で遠方のターゲットに与える影響について研究します。数kWのレーザーを連続照射できる本研究室は、パンチルト機構に取り付けた望遠鏡を装備しており、200m〜2000mの範囲の距離でビームの集束が可能です。このモバイル研究室は発電機に接続されており、最高50℃の過酷な温度下でも、自律的に屋外で使用できるように設計されています。
この新施設について、技術イノベーション研究所(TII)の最高経営責任者(CEO)でASPIREのCEO代理のレイ・O・ジョンソン博士は、次のように述べています。「TIIは、世界的な人材を当研究センターに引きつけることに傾倒しています。これを優先しているため、私たちはDERCが本施設で目を見張るような成果を達成したことを目の当たりにして、誇りに思います。このような革新的拠点は、研究者に加え、さまざまな分野の試験能力の利用に乗り気な顧客を引き付けており、その数が増えています。」
指向性エネルギー研究センター(DERC)主席研究員のシャウキ・カスミ博士は、次のように語っています。「遂に、この新施設の開設と最先端の機能を目の当たりにすることができ、私たちは感激しています。新施設は、包括的な試験と信頼できるサプライチェーンの確立に関して、UAEが必要としていた自律性をもたらしながら、明確な優位性を提供してくれるでしょう。」
複数の中核的能力を1カ所にまとめた同センターの成果により、HPEM試験をより高いレベルに引き上げる機会が得られるとともに、コンパクトな環境における高出力レーザーの試験が実現します。
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