Technology Innovation Institute
Haitham Haddadin
アブダビの先端技術研究評議会(ATRC)の応用研究の支柱である技術イノベーション研究所(TII)は本日、海外のシステム・セキュリティー分野の専門家をセキュア・システム研究センター(SSRC)の助言委員会に任命したと発表しました。
セキュア・システム研究センターは、TIIの最初の7つの専用センターの1つであり、セキュア・システム分野で画期的な研究を実施すべく専門家を集めたこの種として数少ない世界的センターの1つです。著名な方々が集う新たな委員会は、自律コンピューティングに関連するセキュリティーと強靭性の専門知識を組み合わせ、サイバーフィジカルおよび自律システムを保護するためのエンドツーエンド・ソリューションを開発するセンターの研究チームの活動を指導します。
助言委員会の構成は次のとおりです。
エルネスト・ダミアニ教授、アラブ首長国連邦(UAE)のハリファ大学の電気工学・コンピューター科学学部教授、人工知能・インテリジェントシステム研究所シニアディレクター、サイバーフィジカル・システム・センター(C2PS)所長。研究対象は、セキュアなサービス指向性アーキテクチャー、プライバシーを保護したビッグデータ分析、サイバーフィジカル・システム・セキュリティーなど。
Hoda Alkhzaimi博士、ニューヨーク大学アブダビ校(NYUAD)研究助教授、同大学のサイバーセキュリティー・センター所長として、サイバーセキュリティーと暗号学の研究開発ポストに携わる。研究対象は、無人航空機(UAV)のセキュリティー、暗号学、暗号解読、セキュリティー・ハードウエアおよびソフトウエア・コンポーネントの構築など。
Bushra Alblooshi博士、ドバイ電子セキュリティー・センター(DESC)の研究・イノベーション責任者。クラウド・コンピューティング、サイバーセキュリティー、コンピューター・フォレンジック、暗号学の研究に注力。
Inseok Hwang教授、パデュー大学の航空天文学部教授。専門は、マルチビークル・システムなどの複雑なネットワーク・システムに適用されるサイバーフィジカル・システムのインテリジェントで高保証の自律性に関する研究。
Dongyan Xu教授、パデュー大学のサミュエル・D・コンテ・コンピューター科学教授。専門は、サイバーおよびサイバーフィジカル・セキュリティーに焦点を当てた研究。
Taesoo Kim教授、ジョージア工科大学のコンピューター科学学部准教授。研究対象は、システム・セキュリティー・アーキテクチャーおよび設計、脅威インテリジェンス、インターネット・インフラとオペレーティング・システム、機械学習、プログラミング言語に及ぶ。
Wenke Lee教授、ジョージア工科大学コンピューター科学教授、コンピューティング・カレッジのジョン・P・イムレイ・ジュニア・チェアー。世界で最も活発で影響力のあるサイバーセキュリティー研究者の1人。専門は、システムおよびネットワーク・セキュリティー、応用暗号学、機械学習。
ハリー・エデルマン博士、建築コンサルティング会社エデルマン・グループ最高経営責任者(CEO)、スマート都市サービス向けの機械学習とIoTベースのスタートアップ・イニシアチブAIDOMUSの共同創立者。その仕事は、スマート都市のエネルギー設計やモビリティーなど、統合的な都市開発のさまざまな側面に焦点を当てている。
セキュア・システム研究センター主任研究員のShreekant(Ticky)Thakkar博士は、次のように述べています。「当センターは、基礎研究と応用研究を組み合わせて新たな基準を設定し、問題を解決策に変える触媒として機能します。研究チームの目標は、サイバーフィジカルおよび自律システムでのエンドツーエンドのセキュリティーと強靭性を開発するための新技術を創造することです。」
サイバーフィジカルおよび自律システムのセキュリティーと強靭性に関する研究は、最終的には地域社会の安全と経済的繁栄を確保するための画期的な取り組みにつながります。助言委員会は、そうした最先端の研究を実施するSSRCの専門研究者を指導する一方で、これらの重要分野でUAEの意欲的な若者を訓練する新たな機会も創出します。
セキュア・システム研究センター(SSRC)の詳細については、tii.ae/securesystemsをご覧ください。
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