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デジタル変革、持続可能性、そしてグローバルな投資機会における サウジアラビアのリーダーシップが初日の議論の中心に
世界投資促進機関協会(WAIPA)とサウジアラビア王国投資促進機関「Invest Saudi」が共催する世界投資会議2024(World Investment Conference 2024、WIC 2024)が本日、サウジアラビア王国の首都リヤドにて開幕しました。WIC 2024のテーマは「デジタルトランスフォーメーションと持続可能な成長の活用:投資機会の拡大」で、開催初日には世界130カ国から、30名の閣僚を含む2,000人以上の参加者が集まり、グローバルな投資課題への対応と未来の投資機会を拓くための戦略に関する議論を行いました。
開会式では、サウジアラビア王国のハリード・アル・ファリハ投資大臣が基調講演を行い、同国が「ビジョン2030」に基づいて推進している経済変革と、世界的な投資ハブとしての同国の役割を強調しました。また、グリーンエコノミーおよびブルーエコノミーの拡大、新技術の進展、グローバルサプライチェーンの再構築、人口動態の変化など、投資環境を大きく左右する世界的なトレンドについても深い洞察を共有しました。
サウジアラビア王国の経済成長を示す具体例として、ハリード・アル・ファリハ投資大臣は次のように述べました。
「『ビジョン2030』の開始以来、サウジアラビア王国のGDPは70%増加し、1兆1,000億ドルに達しました。そのうち半分は非石油セクターの経済活動によるものです。また、外国直接投資(FDI)の流入はビジョン開始前と比較して3倍に増加し、国際投資家の登録数は10倍になりました」
さらに、WAIPAの会長であり、インドの投資促進機関「Invest India」のマネージングディレクター兼CEOでもあるニヴルティ・ラ-イ氏も講演を行い、経済の再構築と持続可能な成長を推進するためには、国際的な協力が重要であることを強調しました。
初日のパネルディスカッションでは、新興国の役割の変化から、世界貿易と投資を促進するための戦略まで、幅広い議論が行われました。具体的なトピックとしては、経済変革推進におけるFDIの重要性の高まり、産業政策と投資促進の連携、そして気候変動対策におけるイノベーションなどが取り上げられました。
サウジアラビア王国のファイサル・アリブラヒム経済計画大臣は、エジプトのハッサン・エル・ハティブ投資・対外貿易大臣、そしてチュニジアのサミール・アブデルハフィド経済計画大臣とともに、新興国における投資促進機関(IPA)の役割の再定義について議論するパネルディスカッションに登壇しました。このセッションでは、地政学的変化や持続可能性目標といった課題の中で、サウジアラビアのような新興国がどのようにFDIの新たな機会を創出しているかが議論されました。
ファイサル・アリブラヒム経済計画大臣は、さらに次のように述べました。
「サウジアラビア王国は現在、世界経済の成長を牽引するプラットフォームであり、世界経済の進展をみれば、その役割がますます重要になっていることがわかります。そして、私たちはここ数年間で、多様化の力を証明することができました」
WIC 2024では、世界銀行による「Investor Services 2.0」のマスタークラスも開催され、AI駆動のデータ分析やVRを活用した仮想現地視察の可能性が紹介されました。また、投資家と中小企業、政府関係者を結びつけるマッチングセッションも実施されました。
ハリード・アル・ファリハ投資大臣は、明日にWIC 2024と並行して開催されるグローバル・サプライチェーン・レジリエンス・イニシアチブ (GSCRI) に先立ち、サプライチェーンのレジリエンスについて次のように述べました。
「一つのトレンドは、グローバルサプライチェーンの再構築が着実に進み、分散化が新たなインフラと生産能力への投資機会を提供する新興地域にハブを作り出していることです。投資家がサプライチェーンの安定性とレジリエンスを強化しようとする中で、資源、エネルギー、人口動態などに基づいた新たな経済圏が形成されつつあることを確認しています」
ハリード・アル・ファリハ投資大臣は明日、サウジアラビア王国のバンダル・アル・ホライエフ産業鉱物資源大臣とともにGSCRIイベントにおいて開会挨拶を行います。そしてWIC 2024の2日目には、技術革新、産業変革、持続可能なパートナーシップに関するセッションが予定されています。
世界投資会議 (WIC)について: https://waipa.org/wic-info/
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