Technology Innovation Institute
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先端技術研究評議会(ATRC)の応用研究の支柱である技術イノベーション研究所(TII)は本日、暗号研究センター(CRC)の助言委員会を設立したと発表しました。この新たな助言委員会は、暗号分野の世界のエキスパートで構成されます。
この任命は、先端技術研究評議会の2020年8月の最初の評議員会議以降に行われた技術イノベーション研究所での一連の迅速な発表に続くものです。
CRCは、TIIの最初の7つの専門センターの1つであり、研究志向の環境下で理論暗号学者と応用暗号学者を集めた世界でも数少ないセンターの1つでもあります。暗号学者は、暗号の革新的成果につながる画期的研究プロジェクトで協業します。耐量子計算機暗号(PQC)、軽量暗号、暗号解読、暗号プロトコル、ハードウエア・ベース暗号、秘密コンピューティングなどの分野にわたる卓越した助言委員会が、世界的影響力を持つ画期的技術の開発に向けた活動を導き、イノベーションと研究開発の世界的ハブとしてのUAEの立場を強化します。
助言委員会の構成員は、Prof Joan Daemen(オランダのラッドボード大学の対称暗号学教授。高度暗号化標準(AES)として選択されたラインダール暗号を共同で設計し、ケチャック(SHA-3)暗号アルゴリズムの共同設計者の1人でもあります)、Prof Lejla Batina(ラッドボード大学のハードウエア暗号学教授。応用暗号学と組み込みシステム・セキュリティーが専門)、Dr Guido Bertoni(イタリアのセキュリティー・パターンのCEO。暗号アルゴリズム、ハードウエア・ベース暗号、応用暗号学、組み込みシステム・セキュリティーを研究。ケチャック(SHA-3)暗号アルゴリズムの共同設計者でもあります)、Prof. Carlos Aguilar(フランスのトゥールーズ大学のISAE SUPAERO教授。耐量子計算機暗号学者でセキュア暗号実装および計算理論の専門家)、Prof. Damien Stehlé(フランスのリヨン高等師範学校のコンピューター科学教授。耐量子計算機暗号、計算理論、複素代数が専門)、Prof. Tim Güneysu(ドイツのルール・ボーフム大学のセキュリティー工学教授。セキュア・ハードウエア実装、クラウド暗号スキーム、セキュア・エンジニアリングの専門家)です。
CRCは現在、暗号学の複数の中心的分野の科学者を雇用し、協業しています。所属専門家は、基礎暗号学、応用暗号学、暗号解読の全体にわたる研究に従事しています。
委員会の任命に関して、CRCの主席研究者のDr Najwa Aarajは、このように語りました。「科学や研究に取り組むどのような組織の成功も、そのビジョンの設定をサポートする助言委員会によって導かれるものです。著名な専門家を集めることで、私たちは暗号学の分野の世界的な専門知識を結び付けることができます。」
Dr Aarajは、「暗号研究センターで実施される研究を通じて、私たちはアブダビとUAEが優先度の高い暗号分野でさらに大きな発展を確保する画期的技術を先導することになると確信しています」とも語っています。
TIIは、応用研究と新時代技術の能力に焦点を当てた先駆的な世界的研究開発センターです。本研究所は、量子、自律型ロボット、暗号、先端素材、デジタル・セキュリティー、指向性エネルギー、セキュア・システムに関する当初7つの専用研究センターを備えます。世界中の卓越した人材、大学、研究機関、業界パートナーと協力することで、本研究所は知識人コミュニティーを結び付け、アブダビとUAEのR&Dエコシステムの発展に貢献します。本研究所は、イノベーションの世界的中心地としてのアブダビとUAEの地位を強化し、知識経済のより広範な発展に貢献します。
暗号研究センター(CRC)の詳細:
tii.ae/cryptographytii.ae/cryptography
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