Technology Innovation Institute
Hanz Valbuena
アブダビの先進技術研究評議会(ATRC)の応用研究の支柱である技術イノベーション研究所(TII)は本日、当研究所の指向性エネルギー研究センター(DERC)が、高高度での核反応時に発生する高高度電磁パルス(HEMP)を同センターの電磁適合性(EMC)ラボで再現し、こうした能力を持つ地域初の機関となったと発表しました。核電磁パルス・シミュレーターは、アラブ首長国連邦(UAE)および湾岸協力理事会(GCC)地域の極めて重要なインフラストラクチャーやサービスプロバイダー、研究機関に対し、従来は海外に委託する必要のあった試験機能に関して、より大きな自律性を与えます。
DERCのEMCラボは、モジュール式の半無響室で構成されており、電子機器の電磁パルスに対する感受性を評価し、その国際規格への準拠を証明するために必要な試験を行うことができます。
DERCは、スイスのモンテナ・テクノロジーズ(自然的ないし人為的な電磁現象をシミュレートする高電圧の高速過渡インパルスの発生と測定を専門とし、核電磁パルス・システムの大手メーカー)と提携し、高高度(地上40km以上)での核反応によって発生する電磁環境を実験室で再現するシステムを委託しました。
今回の開発について、TIIの最高経営責任者(CEO)を務めるレイ・O・ジョンソン博士は、次のように述べています。「この新たな能力は、IP開発を推進し、最先端の科学研究を促す画期的なソリューションを開発し続けるという当研究所の意欲的な目標に沿っており、重要です。この地域で有数の技術研究所として、私たちは科学・技術・工学の分野におけるUAEの優れた能力を高め、先端技術の力を活用して私たちの世界をより安全にする取り組みに傾倒しています。」
DERC主席研究員のシャウキ・カスミ博士は、次のように述べています。「私たちはDERCにおいて未来を形作る最先端の技術的ソリューションのリソースを拡大させていますが、今回の機能を追加できて大変うれしく思います。核電磁パルス・シミュレーターは、GCC地域で唯一のものであり、戦略的システムや基幹インフラストラクチャーの保護にとって決定的に重要なものです。」
DERCとTIIは、UAEの政府機関や産業界に対して、複数の国際規格に照らし合わせて機器の正確なハードニングを検証するために必要な支援を実験・数値・分析の面で提供できるようになりました。
EMC指令に準拠した市場(すなわち欧州連合(EU)や米国)への製品輸出に前向きなメーカーや、HEMP保護に関するIEC要件に準拠しようとているメーカーにとって、今回の発表は重要な意味を持ちます。
モンテナ・テクノロジーズのヴェルナー・ヒルシCEOは、次のように述べています。「電磁的脅威のシミュレーション、電磁パルス量の測定、ノイズの多い環境での高速パルス信号の伝送のための装置を提供する世界的リーダー企業として、当社はDERCと提携して成功への弾みをもたらす独自のインフラストラクチャーを導入できてうれしく思います。モンテナは、TIIと長期にわたって実りある協業ができるものと期待しており、より良い世界のためにイノベーションを創出するというTIIの目標の達成に向けて本腰を入れた支援を行います。」
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